巣ごもり連休、マネーの行方

巣ごもり連休、マネーの行方

 3月頃から外出自粛の流れが始まり4月に入ってからは緊急事態宣言が発令されてその流れは一層強まりました。

 さて例年であればこの時期になるとゴールデンウィークの準備をする頃かと思いますが、今年は外出自粛の影響でこの長い連休の多くを自宅で過ごすという方が多いのではないでしょうか?

 観光業はキャンセルが相次ぎ、消費全体としても大きく落ち込むことは避けられない状況であると考えられます。

 ではこの連休に人々はただ家に籠ってじっとしているだけかというと、そういうわけではないと思います。外出自粛の中でのゴールデンウィーク、人々は何に消費をするのかを今回考えていきたいと思います。

巣ごもりの中で生まれる需要

 外出を自粛しなければならない状況下で家の中での消費活動が注目されます。そうなるとやはり最初に思いつくのはネット通販事業になるでしょう。日本では楽天市場を手掛ける楽天やヤフーショッピングを手掛けるZホールディングス等が注目を浴びています。また、海外の企業だとアマゾンが注目されます。企業が雇用を減らす中、4月13日にアマゾンは米国のネット通販の需要急増に対応するために新たに7万5000人を採用すると発表がありました。

 フリーマーケットアプリを展開するメルカリも注目を浴びています。ネット通販事業同様の需要の他に、外出できない今こそ家の中の断捨離を進める家庭が多いと考えられているためです。

 外食産業はどうでしょうか?人は消費をどんなに抑えても食事をしなければ生きていけません。とはいえ店舗へ出かける人は少なることが予想されます。現に緊急事態宣言が発令される前の3月の時点でも外食産業の多くが売上を減らしています。

 では外食産業は全て売り上げが落ち込んでいるのでしょうか?実はこのような状況下でも売上を伸ばしている企業があります。それがファーストフード等テイクアウト(持ち帰り)をすることができる企業です。

 もともと飲食のテイクアウト(持ち帰り)ができることがファーストフード店の強みですが、近年では宅配事業に力を入れていることから宅配の体制が整っており、外出自粛に対応することができるようになりました。3月の売上になりますがファーストフード店の代表格であるマクドナルドやケンタッキーは前年比で売上を伸ばしており、一定の需要があると考えられます。

 本来であれば旅行等や帰省を計画し楽しみにされていた方も多かったと思います。しかし今年のゴールデンウィークはそういったことができず家で過ごすことになり「何もすることがない」とせっかくのゴールデンウィークを自宅で過ごすことに落胆している人も多いはずです。

 そんなゴールデンウィークを自宅で過ごしながらでも楽しむ方法は何が考えられるでしょうか。

 最初に思いつくのはゲームになると思います。 3月20日に任天堂からNintendo Switch専用ソフトで「あつまれ どうぶつの森」が発売され、学校の休校等も重なり売上本数は発売から10日で260万本に達しました。また、どうぶつの森で遊ぶためにNintendo Switch本体の需要も高まり、全国的に品薄状態となり巣ごもり需要の高さがうかがえます。

 ゲームだけではありません、テレビ番組や映画等の動画を配信しているアメリカのNetflixも驚異的なスピードで会員数を伸ばしています。アメリカの4月21日に発表した決算内容によると2020年3月末時点で2019年12月末よりも世界で有料会員数を約1577万人も増やしました。

 日本に限らず世界的に外出自粛となる中、経済活動は低迷することは避けられない状況です。その中でも需要のある企業や素早く今の状況に適応できる企業を探していくことが大事なのではないでしょうか?


本「投資レポート」は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で作成したものではありません。 銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。 本「投資レポート」の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。 弊社は、所属金融商品取引業者の代理権は有しておりません。 弊社は金融商品仲介業務に関し、お客様から金銭や有価証券を直接お預かりすることはありません。 商品等にご投資いただく際には各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。 又、各商品等には価格の変動等による損失を生じる恐れがあります。 各商品等へのご投資にかかる手数料等およびリスクについては、当該商品等の契約締結前交付書面等をよくお読みになり内容について十分にご理解ください。 金融商品仲介業者:株式会社ブルクアセット/登録番号:東海財務局長(金仲)第181号 所属金融商品取引業者:楽天証券株式会社/金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第195号 加入協会:日本証券業協会, 一般社団法人金融先物取引業協会,一般社団法人第二種金融商品取引業協会 日本商品先物取引協会, 一般社団法人日本投資顧問業協会
投資レポート一覧

金融商品仲介業者:株式会社ブルクアセット/登録番号:東海財務局長(金仲)第181号

所属金融商品取引業者
・楽天証券株式会社/金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第195号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
・株式会社SBI証券/金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

当社は、所属金融商品取引業者の代理権は有しておりません。当社は金融商品仲介業務に関し、お客様から金銭や有価証券を直接お預かりをすることはありません。 当セミナー後、弊社コンサルティングを希望された方へ、商品等の勧誘を行うことがあります。商品等にご投資いただく際には各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。 又、各商品等には価格の変動等による損失を生じる恐れがあります。各商品等へのご投資にかかる手数料等およびリスクについては、当該商品等の契約締結前交付書面等をよくお読みになり内容について十分にご理解ください。

投資勧誘方針 金融商品取引法に基づく表示

【個人情報の取扱いについて】
各セミナーは、株式会社ブルクアセット(以下当社)により運営されており、アンケートにご記入いただいた個人情報は当社で管理いたします。ご記入いただきました個人情報は、サービスのご案内、情報提供など当社の利用目的の範囲内で利用させていただき、これらの目的以外で利用する場合には、事前に確認または同意を求めます。また、個人情報を第三者に開示・提供いたしません。