本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、年初になるとその年の干支で一年の相場を占う相場格言があります。
今回は卯年の相場格言についてご説明いたします。
干支の格言
まずこの干支の格言についてですが、十二支全てに格言があり、順番に子は繁栄
丑つまずき
寅千里を走り
卯跳ねる
辰巳天井
午尻下がり
未辛抱
申酉騒ぐ
戌笑い
亥固まる
となります。
2022年は「寅千里を走り」であったわけですが、昨年1年間はどういった相場だったかと言うと、1月4日に29098.41円で始まり12月30日に26094.50円で取引を終えました。1年間の動きとしては比較的方向感がなく一定のレンジで上がったり下がったりを繰り返していたような相場展開となりました。
寅千里を走りというのは「寅は1日に千里の道を往復する。」という中国のことわざからきていて、値上がったり値下がったりを繰り返すという意味があり、大方言葉通りの1年となったのではないでしょうか?
さて、2023年は「卯跳ねる」です。そのイメージの通り大きな跳躍がある年になるという格言になります。
あくまでも格言ではありますが、過去6回の卯年の日経平均は4勝2敗となっています。
勝率がかなり高いというわけではないのですが、上昇した年は大きく上昇するという傾向があります。
アメリカのアノマリー
アメリカでは2023年は大統領選前年となります。実はこの大統領選前年というのは株式市場と相性が良く、1950年以降大統領選前年にあたる年は18回ありましたが、NYダウが下落した年は1回しかありません。
これは大統領選前年は翌年の大統領選に向けて景気刺激策を打ち出すためと言われています。
2023年の主なポイント
さて、2023年の主なポイントですが、昨年から続くロシアのウクライナ侵攻も2月で1年が経つことになり、どこが出口になるのかが見通せない不安があります。また、米インフレの高止まりと利上げが長期化し景気と株価が大きく下振れるリスクも警戒されます。国内に目を向けると4月に日銀の黒田総裁が任期満了となるため、後任人事についても目が離せません。
2023年はなかなか不安の多い1年となりそうですが、なんとか元気よく卯が跳ねる年になってほしいです。