IPOってなに?
株式投資をしている方でIPOという言葉を聞いたことのある方も多いかと思います。
IPOとは「Initial Public Offering」の略語で、日本語では新規株式公開という意味になります。
つまりIPOとは今まで上場していなかった株式を東京証券取引所等の取引所で一般の投資家が株式の売買を行えるようにすることです。
株式の上場が承認されると、株式の仮条件が○○円~○○円といった形で公表されます。
投資家は事業内容や業績、価格等を鑑み、その新規公開株式を買い付けたいという意向があった場合はその新規公開株式の引き受けをしている証券会社に需要の申告を行います。
そして投資家の需要がどのくらいあるか?等から総合的に判断し、正式な株価が決定します。すると証券会社は需要の申し込みがあったどの投資家にどれだけ配分するかを決めます。この時、抽選で配分を行うことが多いですが、証券会社の裁量で配分を決める場合もあります。
この一連の流れで上場することをブックビルディング方式呼び、現在日本における上場手続きのほとんどはこの方法を使用します。
さて、配分を受けた投資家はその株式を購入することが出来るようになります。
配分を受けてから数日後に上場となり、通常の上場株と同じように売買できるようになります。
IPOに申し込んだ方がいいのか?
投資家の立場からすると別にIPOに申し込みをしなくても、すぐに取引所で売買できるので上場まで待って取引所で購入すればいいという考えもあるかもしれません。実際に上場時にIPOの公開価格※1よりも初値※2の方が低い場合もあります。
※1新規上場の際に投資家に販売される価格
※2上場して初めて売買された時の価格
2021年の上場実績は125社あり、その内103社は公開価格より初値の方が高かったです。率にすると約82%になり、平均の騰落率も約50%の上昇と大きな利益が期待できます。
どのような銘柄が上昇しやすいか?
IPOは上昇する確率が高いような感じがすると思いますが、ではどういった銘柄のIPOを申し込めば良いのでしょうか。
過去のデータを見てみるとやはり
① 将来の成長が期待できる
② 話題性がある
③ 割高感がない
こういった銘柄が上昇しやすい傾向があるそうです。
他にも上場時の市況環境が悪かったり同日に大きな上場が重なっていたりすると初値の価格が低くなる傾向があるようです。
では初値が上昇しそうな銘柄だけ選んで申し込みすればどんどん利益を得られるのではないか?と考えたくなりますが、そう簡単なものではなく人気の高いIPOは申し込みが多く、なかなか配分がもらいにくく、倍率が100倍を超えることも珍しくありません。
とはいえIPOは申し込み自体にはコスト等はかからないため、良さそうなIPOをこまめに申し込むことが大事になります。
どんな銘柄が上昇しそうかをWEB等でチェックをしたり、IPO取扱が決まったら証券会社の担当者やIFA等に教えてもらったりするようにしましょう。