これは1990年8月以来、約32年ぶりの水準ということになります。
現在この円安水準にもかかわらず外国債券の問い合わせが増えています。
これだけの円安水準になると為替が絡む取引は避けたいと考えるのが一般的ですが、「なぜ外国債券が注目されているのか?」を今回解説したいと思います。
外国債券が注目される理由
為替の水準がこのままずっと円安に進めば良いですが、どうしても円高に振れるリスクを考えてしまいます。ではなぜ円高に振れるリスクがありながら外国債券が注目されるのかをご説明いたします。① 利回りの上昇
直近で円安ドル高となった理由の1つとして日米の金利差拡大が挙げられます。
下記チャートは日米金利差(10年)の推移になります。
日本に対してアメリカの金利が上昇していることから大きく差が開いていることがよくわかります。円安の要因として、日米の金利差が開いたことによって日本よりも高い金利を求めてアメリカに資金が移動していることが考えられます。
さて米国の金利が上昇しているということは債券に投資をする際の利回りが上昇することになります。一般的に国債の利回りが上昇すれば同じように社債等の利回りも上昇します。
国債より格付けの低い社債等は利回りが上乗せされます。特に直近の株安によって、その上乗せ幅も大きくなっており、全体的に債券の利回りは高水準で推移しています。
債券の種類によりますが、1~2年前まで利回り3%の債券を探すのも困難でしたが、現在では利回りが5~6%以上ある債券も多く存在します。
為替は円安になっているけども高い利回りになっていることから、自身のインカムを増やすために債券をポートフォリオに組み入れる投資家が増えているのです。
② 債券価格の上昇期待
債券の価格はシーソーのように金利が上昇すると下落し、逆に金利が下落すると上昇します。
例えば、高い金利の時に利回りの高い債券を購入したとします。
その後金利が下落すると新たに購入する債券の利回りは低くなります。そのため最初に購入した高い利回りの債券は価値が上がります。
何度かご説明している通り、現在の円安の要因として日米の金利差があげられます。特に米国での金利上昇が大きな要因となっているため、米国の債券価格は下落しています。
今後金利の上昇が原因となりアメリカの景気が悪化することで、上昇していた金利が一転し下落することも想定されます。そうすることで今度は債券の価格が上昇することから、債券価格の上昇で利益を出すということが可能になります。
どんな債券を買えば良いか?
外国債券もたくさんの種類があります。投資家は発行体の信用力や利回り、満期までの期間等から総合的に判断する必要があります。ではどのような債券がお勧めかと言うと、信用力が低すぎないということ、それと満期までの期間が20年程度の長い債券をお勧めしています。
信用力が低すぎないという理由は信用力が低くなりすぎると、債券の価格の変動等が金利の変化よりも株式市場などの市況環境に左右されやすくなってしまうからです。
次に満期までの期間が20年程度の長い債券ということです。これは上記の「外国債券が注目される理由」に記載されている①と②を最大限活かすためです。
金利が高い環境で満期まで長い債券を購入すると高い利回りの恩恵を長期間受けることが出来るようになります。
例えば満期まで20年の債券が以前2%の利回りだったのに現在5%まで上昇していたとします。すると単純に3%×20年で60%受け取る利息が増えることになり、為替の上昇分よりも多くのインカムが増える可能性もあります。
また長期の債券であれば金利の上昇による影響が長期に及ぶことから債券価格の変動幅も大きくなります。そのため今後アメリカが金利を下げた場合に債券単価の上昇が見込めるようになるのです。
具体的な債券紹介
最後に上記のような投資適格債で満期までの期間が長い債券をご紹介いたします。ETFで債券に投資する場合
バンガード・超長期米国債ETFティッカーコード:EDV
取引所:NYSE Arca
米国籍の上場投資信託(ETF)で、残存20~30年の米財務省ストリップス債の指数に連動します。
バンガード・米国長期社債ETF
ティッカー:VCLT
取引所:Nasdaq GM
残存10年超の米ドル建て固定利付投資適格社債に投資します。
残存期間20年超が全体の約3分の2を占めます。
債券への投資のご相談は
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※本ページに記載されているチャートは株式会社QUICKのデータを基に株式会社ブルクアセットが作成しています。
※ETFのチャートは2020年1月2日から2022年10月25日までのチャートとなります。
※当ページに記載されている債券は2022年10月3日現在のデータとなります。実際に債券の買付をご検討されている方は最新の価格、利回り等をお問い合わせください。
※クーポンは税引き前、参考利回りは税引き前/複利計算となります。参考単価は額面100に対しての単価になります。
※格付けは金融商品取引法第66条の27の登録を受けていない者が付与した格付け(無登録格付け)です。無登録格付けに関しては、別途お渡しする「無登録格付けに関する説明書」(SBI証券のウェブサイトに遷移します)をご覧ください。
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詳しくは、所属金融商品取引業者WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。
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